自宅でできる発電量シミュレーションの方法
太陽光発電の導入を検討する際、自宅でどれくらいの発電量が見込めるかを事前にシミュレーションすることはとても重要です。近年はオンラインで簡単に使える無料シミュレーションツールも増えており、専門知識がなくてもおおまかな発電量や経済効果を把握できます。ここでは、主なシミュレーション方法と手順、注意点をわかりやすく解説します。
オンラインシミュレーションツールを使う
多くのメーカーや販売店が、無料の発電量シミュレーションサービスを提供しています。たとえば京セラなどの公式サイトでは、地域や屋根の条件、設置容量などを入力するだけで、年間発電量や設置費用、電気代の節約効果まで簡単に試算できます。
主な入力項目の例
- 住んでいる地域(都道府県や郵便番号)
- 屋根の方角や傾斜角度
- 設置予定のパネル容量(例:4kWなど)
- 月々の電気料金や電力使用量
シミュレーションで分かること
- 年間・月別の発電量予測
- 設置費用や補助金の目安
- 電気代の節約効果や売電収入の見込み
- 蓄電池を組み合わせた場合の効果も試算可能
シミュレーション結果はあくまで目安ですが、導入前のイメージ作りや比較検討に役立ちます。
手計算でのシミュレーション方法
オンラインツールを使わず、自分で計算することも可能です。基本的な流れは以下の通りです。
- 屋根の設置面積を計算
屋根の横幅 × 縦幅 × 傾斜係数(勾配によって異なる)で有効面積を算出 - パネル枚数を算出
1枚あたりのパネル面積(例:約1.6㎡)で割る - システム容量を計算
パネル1枚の出力(例:400W)× 枚数 = 合計出力(kW) - 年間発電量の目安を計算
合計出力(kW)× 年間予想日射量(kWh/kW)× 損失係数(0.7~0.8程度) = 年間発電量(kWh)
日射量は地域差がありますが、関東なら年間1,200~1,400kWh/kW程度が目安です。
Excelや専用ソフトを使う
Excelで作成されたシミュレーションシートや、無料の専用試算ソフトを使う方法もあります。
電気使用量や契約内容、設置予定容量、蓄電池の有無、工事費・補助金などを入力することで、投資回収年数や電気代削減効果などを詳細に試算できます。
注意点と活用のコツ
- シミュレーションはあくまで予測値であり、実際の設置環境や天候条件で変動します
- 屋根の方角、周辺の建物や木の影、パネルの性能や経年劣化も考慮が必要
- 複数ツールや複数業者で比較して、納得のいく数値を確認することが大切
- 業者による現地調査を受けると、より精度の高い試算が可能です
まとめ
自宅でできる発電量シミュレーションは、オンラインツールやExcelシートの活用が最も手軽です。より正確な予測を求める場合は、現地調査付きの詳細シミュレーションを依頼しましょう。
シミュレーション結果をもとに、設置規模や予算、電気代削減効果を具体的にイメージすることが、後悔しない太陽光発電導入の第一歩です。


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